三県を移り住んで思ったこと【高知編】

こんにちは、ryoです。

前回僕の書いた記事で、僕たち二人が住んで来た高知岡山大阪三県の違い〜交通編〜を書きましたが、今回はもう少し詳しく僕の生まれ故郷である高知県を自分が育った経緯、経験なども交えながら思った事などと一緒に少しご紹介させていただきたいと思います!

高知県ってどんな県なの?

まずは知らない方の為に僕が生まれ育った高知県の概要をばちょこっと説明させてもらいます。

皆さん高知県がどこにあるかご存知でしょうか?大体出身地を言うとあまり印象がないような反応をされるのが常なんですが、高知県は四国地方の南に位置する東西に伸びた県で、四国の約半分の面積を占めています。

また県の約8割は森林に覆われてると言われています。

僕はそんな県の中部(大きく西部、中部、東部と分けられます)高知市のお隣南国市というところで生まれ育ちました。

https://goo.gl/maps/PYjGaRXgHPQApzwc6

四国他三県は瀬戸内海に面しており、中国地方関西地方と繋がりがあるのに対して、高知県は南は太平洋北は四国山脈に隔たれていることもあってか他県民からは「陸の孤島」などと呼ばれているらしいです。そのためか文化、方言は独自のものが発展しており、また同じ理由で経済的にはお世辞にも豊かとは言い難いです。(県民の平均年収やアルバイトの最低賃金は全国的に見て下から数えた方が早いとか…)

そんな経済的には劣っている高知県ですが、僕は高知が大好きです。

それは生まれ故郷だからという理由はもちろんあるのですが、実は子供の頃は高知が大嫌いでした。

それは単純に田舎だからです。

他県に当たり前にあるものが高知には無いことが多い。

例を挙げると、ビックカメラやヨドバシカメラ、大阪で言うと阪急阪神百貨店などのレールサイド戦略タイプの大型施設。

ドン・キホーテ、LOFT、東急ハンズ、CAINZ、など挙げれば他にもあるだろうがパッと思いつくのはコレ。あ、あと新幹線ね。(四国にはどこもありません。)

コンビニは現在ローソン、ファミマ、セブンイレブンの3種類のみでセブンイレブンは4年前にやっと進出して、初日はもの珍しさから行列が出来たとか…笑

ではなぜ今は高知が好きかと言うと、それも単純明快

過ごしやすいからです。

じゃあどこらへんが過ごしやすいの?と言うとこれは岡山大阪に住んだからこそわかったことになるのですが…

全国45位の人口の少なさ

全国的に見て高知県は鳥取県、島根県に次ぐ人口の少なさだと言われています。

面積は大きいのに、住んでる人は比較的少ないという…

人口が少ないと言う事は、例えば新幹線が通らない理由も「収益が身込めないから」という事が考えられますよね。

利用する人が少なければ、利益も期待出来ないのは当然のこと。

それが最初に言った、他県に当たり前にあるものが無いという事と繋がってきますね。

では何が過ごしやすいというのか。

それは前回お話しした、交通編と同じ内容にはなりますが

運転がしやすいということ。

高知県はJRや路面電車、バスなど公共交通機関があるとは言えど、県民の「足」は主にです。車がないと話にならないと言っても過言ではないほど、車がないと生活できません。(高知市内以外は)

僕が生まれたところも高知の中部ですが山の方だったので、買い物にスーパーに行くには車を約30分は走らせる必要がありました。

ただこれはまだ近い方で、高知県西部(足摺方面)、東部(室戸方面)に住む人が例えば飛行機に乗らなければならないとすれば、片側1車線の道を何時間も運転する必要があります。

高知県民大好きイオンモールに行くのも同様です(笑)

ですが運転のしやすさで言えば、大阪の道とは比にならない程しやすいです。

単純に道が広いのです。(高知市など中部での話ですが)

高知市や南国市(高知市の隣の市)は比較的道幅が広く、歩行者との距離もあり入組んでおらず真っ直ぐな道が多いのが特徴です。

一方通行も殆どありません。(殆どというか皆無)

また一部を除いては渋滞で動かないと言うことも殆どありません。

ただ高齢者が多いので、山道の片側1車線で前の車の速度が遅く詰まるという事は多々ありましたが…(そして高齢者はあまり道を譲ってくれない人が多いです)

僕は高知にいた時は仕事が夜に終わることが多かったので、夜の誰もいないまっすぐ伸びた道をお気に入りの音楽を聴いてドライブしながら帰ることもありました。

人口が少ないということは土地を広く使えるということにもなり、駅周辺を除き大きなマンションはあまりないです。(一軒家が多い)

また各家と家との距離も一部を除き大阪ほど近くはないという印象でした。(大阪は密集していますよね)

コンビニに大きな駐車場があるのも当たり前ですし、イオンモール高知の駐車場は当然の様に無料です。(岡山は有料でした)

平野部の土地は主に田んぼや畑が多く、見晴らしがいいのが特徴です。

また当然ながら駐車場込みの物件も大阪など大都市と比べると安いです。

そしてお店に行っても並ぶことも少なく、ゆったりとした空間でゆっくりした時間を過ごせます。

広いが故に時間も空間もゆったりしている。

「余白」という意味ではミニマリストに通ずるものがあるなと感じました。

じゃあ高知には何があるの?

人口少ないから広々ゆったりしてるんだね。フムフム。そこまではわかった。

「じゃあ高知には一体何があるの?」

という問いに対して答えるには、まずその質問者が「何を求めるか」にもよります。

その人が都市部などにあるイベント施設、ショッピングモールなど、また目新しいもの、最新の物など求めるならば高知にそんなものはありません。

としか言えません。

なんてたって高知県は田舎

発展しているか?と言われると答えはNOなのです。

僕はこう思います。

高知には癒しがあります、と。

ざっくりしすぎてなんじゃそらって感じですけど(笑)

僕が地元でいいなあと感じる点を箇条書きにしてみると…

・海が近い

・食べ物が美味しい

・自然を活かした観光施設などが多い。

・古民家喫茶が多い

・時間の流れがゆっくり(な気がする)

まず海が近いのが良いというのは、海辺で育ったからというわけではなく、僕が生まれ育った環境が山の谷あいだったことにより、その狭く閉鎖的な環境を抜け出したい。という願望が常にあったことによります。そしてそれは親の車で出かけるしか手段がありませんでした。

そんな閉鎖的な環境で育った僕ですが、小さい頃父親はよく色んな所に連れていってくれて中でも印象強いのが高知空港の近くのトリム広場というところでした。

そこは離着陸する飛行機が眺められ、太平洋が一望できる公園。

浜辺は波が激しいので、海水浴はできませんが、

強く打ち寄せる波しぶき、太陽の光に照らされたキラキラ輝く海、はるかな水平線、夏場に空高くのぼる入道雲はそこに居るだけで本当に癒されます。

kouと暮らしていた時も良く遊びに行きました。

なぜか海側を撮ってないという…。

そしてその近くにある「セルフィーユ」という洋食レストランが本当にお気に入りで、黒潮ラインという一本道の途中にポツンとあるレストランなのですが、そのロケーション含め大好きな場所でした。

http://www.cerfeuil.info/

値段もべらぼうに高いなんてことはなく、ごはんの代わりにお寿司が選べたり、地元の食材を使った料理が特徴的でした。

町の洋食屋と銘打ってる通り、オシャレだけど敷居が高いレストランという雰囲気ではなく、居心地のいい空間でごはんが食べられます。

南国店と高知市内にある百石店があり、微妙にメニューが違うので、それぞれ行っても楽しめるのが良いです。

都会の駅前のファミレスでは味わえない、贅沢な時間と空間が大好きでした。

また高知は海有り県ということもあり、高知=カツオというイメージもある通り魚が美味しいです。

といっても当時はそんなに食べなかったのですが笑

最近よく見る「ちゃがまらん」という高知で活動しているYouTuberの動画で久礼の大正市場に行って海鮮丼を食べるというのを見て、本当に美味しそうで、ああ高知に行きたいなあと思いました。

また、自然を活かした施設としてキャンプ場が多いのも特徴です。

須崎市にはsnow peakのキャンプ場が出来たらしいです。イッテミタイ…

2020年は日帰りでもいいので外でミニBBQ的な…お外ごはんをやってみたいなと思っています。(外で食べるゴハンっておいしくないですか?)

また“2014年に総務省が行った調査によると、高知県の人口1千人あたりの喫茶店数(事業者数)は1.56事業所で、都道府県別ランキングで堂々の全国第1位

だそうです。(高知県公式まとめサイトより引用)

若者が都会に行き過疎化が進む高知県。

空き家などをリノベーションしておしゃれなカフェを開く人も多いらしく、僕も在住していた時は香美市にある「オーチョ」という古民家カフェに行ったことがあります。

これまた山道にいきなりあらわれる普通の民家な雰囲気。僕も知り合いに勧められて一緒にいったのですが、本当に家っぽいので(靴も脱ぎます)多分一人だったら入れなかったかも…笑

リンクを貼っておきますので興味のある方は是非。

https://tabelog.com/kochi/A3901/A390105/39003061/

ごはんが美味しいのはもちろん、「都会的なオシャレ」とはまた異なる「田舎だからこそのオシャレ」な雰囲気の中、贅沢なひとときを過ごしたのを覚えています。

最後にオススメしたいのが、僕が2年前KOUと高知旅行(その時は岡山に住んでいました)に行ったのが高知県西部にある足摺岬付近にあるリゾートホテル「足摺テルメ」です。

http://www.terume.com/

僕たちは二泊三日で二日目に一泊しました。

岡山発だとおそらく7〜8時間はかかるので、高知市で一泊して高知市からおよそ4〜5時間かけて行きました。

高知県西部は途中から高速道路が通ってないので、窪川で降りた後はひたすらに曲がりくねった下道をまっすぐ走るしかありません。

まあその道中も旅の醍醐味で、苦労して行った分たどり着いた時の僕たちの喜びも半端なかったです(笑)

ただ、写真ではわからない部屋のくたびれ感や、従業員の方のおもてなし感は少し欠けていたなというのが正直な感想でした。

ですがコースの夕ご飯や朝食バイキングは本当においしくて大満足でしたし、まるで船の上にいるようなオシャレな建築デザイン、太平洋を一望できるロケーション、ジュースが飲み放題でゆっくり本を読める、ラウンジスペース、中にはプールまであって非日常な時間を楽しむことが出来、本当に忘れられない良い旅になりました。

今日のブログでは紹介出来なかったのですが、この他にも高知には毎年夏に開催されるよさこい祭りだったり、特産品の柚子や生姜を使った食べ物、芋けんぴや芋天、久保田のアイスクリン、ひやしあめ、色んな野菜や果物を使用したひと味違うアイス、須崎の鍋焼きラーメン、土佐の地酒、などなど坂本龍馬やカツオだけじゃないんだよという事が伝わればなと思います。

まとめ

今回は高知で過ごしてた頃の事を交えて、主に観光地などを中心にお話し致しました。

ざっくりまとめると、高知県は田舎故に不便なことも多いが他県には無い魅力もたくさんあるよ!

という事ですかね。

さっきも言いましたが、洗練された都会的なオシャレよりも、田舎だからこそのオシャレな雰囲気が僕は好きですね。

カッコイイ より 落ち着いているが好き。

心がささくれていて、ざわざわするような心を高知の寛大な雰囲気はきっと癒してくれるかと思います。

僕たちもまた高知に行きたいねと話しているので、また行くことがあればレポートしたいなと思います!

最後まで読んでくださってありがとうございました。

ではまた。

ryo




ABOUT US
ryokou
僕たちは男性二人暮しの同性カップルです。 kouは京都府出身の37歳。人付き合いが苦手で内向的な性格。 平成16年3月京都産業大学を卒業。平成17年1月に就職(勤務地は京都で全国転勤ありの会社)。平成26年7月に高知へ転勤、平成29年10月に岡山へ転勤、令和元年10月に大阪へ転勤となり現在に至る。 平成30年5月に難病指定されているベーチェット病を発症。特定疾患受給者証の交付も受け、現在も治療中。 ryoは高知県出身の32歳。2017年にkouと出会い人生が変わる。ミニマリストな思考のkouに影響を受け、シンプルライフを志す。 二人に共通すること 半年ぐらい前からミニマリスト、シンプリストの動画を見るようになる。退職しストレスフリーな生活に憧れを抱くようになり、あまり多くの物を持たずシンプルな生き方を模索しています。