大学生活を振り返り、「こういうことに時間を使えば良かった」と後悔したこと。

1.はじめに

現在37歳。就職氷河期時代に就職し10年以上勤めていますが、「大学時代にこんなことをしておけば良かった」と思ったことを当時の就職活動の経験談とともにまとめてみました。

2.就職氷河期時代の就職活動

僕は就職氷河期時代に奇跡的に公務員として就職できました。大学時代は公務員試験の勉強に一番時間を注いだと思います。

公務員人気が最も加熱していた時で、公務員試験対策をしている予備校もあちこちにあり、僕も通っていました。

おそらく人生で一番勉強をしたと思います。朝から自習室へ通い、勉強の毎日でした。

「なぜ公務員になりたかったか?」と言われて何かやりたいことがあったわけではありません。

僕は文系の学部だったので、民間の会社に就職すると営業職になる可能性が高かったです。

人と話すことが苦手な僕にとって営業職は無理だ(嫌だ)と思い、利益を追求しない公務員を選びました。

「奇跡的」と書いたのは面接試験が通ったからです。

筆記試験は勉強すれば通りますが、面接試験はそうはいきませんでした。積極性もなく、内向的でコミュニケーション能力が低い僕にとっては地獄の試験でした。

大学での成績は良かったが、それだけでした。特にサークル・クラブ活動はしておらず、アルバイトは郵便配達。目の前にある道をただ真面目に歩いていただけだったので面接ネタを作るのに苦労しました。

予想通り、国税・市役所の面接は落ちて、最後の国家公務員の人事院の面接試験にだけ受かった。面接試験に何を聞かれて、どう応えたかの記憶もないのでその程度の中身だったと思います。

人事院の面接に受かった後は、その合格者リストの中から各省庁が採用したい人を選び面接をするという流れだったと思います。

あとはひたすら声がかかるのを待って、運よく一つの事務所から声がかかり面接を受けましたが「不採用」の通知が届きました。

その後、また一つの事務所から声がかかり面接会場へ向かっている最中に、最初に受けた事務所から「辞退者が出たので採用となりました」と連絡が入りました。

電車に乗っていた時に電話が携帯にかかってきて、慌てて降りたのを覚えています。採用と聞いてとりあえずホッとして肩の荷がおりました。

勉強期間を含めると2年!長かった僕の就職活動がようやく終わりました。

3.大学時代の反省

今の仕事を選んだことに後悔はないです。その努力のおかげで不況の時代を乗り越えることができたし、仕事に関する専門知識も身につけることができました。

しかし、大学の4年間で約400万円の学費を投資していることを考えるともっと有効な時間の使い方ができたんじゃないかなあと思っています。

大学を高校の延長ぐらいにしか考えていなくて、「授業を受けて帰る」ぐらいの受け身の姿勢で通っていました。

もっと自分の将来のことを考え授業を選んだり、ゼミを選択したりするべきでした。

やりたいことがないなら大学にある図書館で本をたくさん読み、知識を蓄えたり、興味のある資格にチャレンジするべきでした。

昔から貯金することが癖になっていて、お金を積極的に使おうとせず、節約の意識が強かったです。

学生の内から「将来のため」という漠然とした理由で貯金するものではなく、もっと自己投資に使うべきでした。

一人旅をもっとしていたら、いろんな世界を見て「ここに住んでこういう仕事がしてみたい」という夢や目的を持つことができたんじゃないかと思います。

今は昔と違い多様な働き方があり、スマホでいろんな情報を手にいれることができます。ツイッターやブログで人の生き方を参考にしたり、気軽に質問することもできます。

内向的でなかなか一歩を踏み出せない性格の人にはとても便利なツールです。当時僕はそういったツールを使いこなせず選択肢を絞りすぎていたんじゃないかと思います(今ほどSNSが発達していなかったこともありますが)。

4.まとめ

僕は今の会社で少しずつ昇進していますが、今後管理職になるという自分の立場が想像できず、その前に退職することを考えるようになりました。

僕は給料は低くてもいいから責任ある立場で仕事はしたくないタイプの人間です。

そういったことを考えるようになった時、ミニマリストと呼ばれる必要最低限のもので生活するという方々の動画やブログを見て退職というハードルが少し下がり、その第一歩としてブログを始めるようになりました。

僕のような内向的でコミュニケーションすることが苦手な人はいずれこういった壁にぶつかると思います。

今は人間関係に縛られず、ブログだけで生計を立てている人もいるので、20代の内に選択肢の幅を広げていろんな生き方を模索するのがいいと思います。

ただ、やりたいことが明確になっていなくても、就職活動をして一度は就職してみることをおすすめします。

なぜなら入ったあとでその会社が天職になる可能性もあり、給与から控除される社会保険料や厚生年金、所得税など税金関係の勉強にもなります。

ぜひ後悔のない20代を過ごしてもらえればと思います!




ABOUT US
ryokou
僕たちは男性二人暮しの同性カップルです。 kouは京都府出身の37歳。人付き合いが苦手で内向的な性格。 平成16年3月京都産業大学を卒業。平成17年1月に就職(勤務地は京都で全国転勤ありの会社)。平成26年7月に高知へ転勤、平成29年10月に岡山へ転勤、令和元年10月に大阪へ転勤となり現在に至る。 平成30年5月に難病指定されているベーチェット病を発症。特定疾患受給者証の交付も受け、現在も治療中。 ryoは高知県出身の32歳。2017年にkouと出会い人生が変わる。ミニマリストな思考のkouに影響を受け、シンプルライフを志す。 二人に共通すること 半年ぐらい前からミニマリスト、シンプリストの動画を見るようになる。退職しストレスフリーな生活に憧れを抱くようになり、あまり多くの物を持たずシンプルな生き方を模索しています。