こんにちはryoです。
9月末に大阪に引っ越して来ておよそ2ヶ月半、だいぶ街にも職場の人にも慣れて来ました。
このブログでは、お気に入りの商品紹介だけでなく自分の事も少し知って欲しいというのがあるので僕のことを少しお話しさせていただきます。
僕ryoは元々四国は高知県の出身なんですが、高校を卒業後大阪にあるファッション系の専門学校に通っておりました。
なので大阪に住むのはこれが2回目なわけなんです。
僕は現在32歳。決して人に胸を張れるような人生ではありませんでした。
子どもの頃から引っ込み事案で、いつもみんなよりも後を行く性格で。小学生、中学生、高校生と、本当に楽しかった!充実してた!
って言えることってゼロではないけど今思えばあまり無かった気がします。
専門学校に通っていた頃、僕は夢と現実のギャップに負け、
そして自分自身がこの先どうしたいか、何になりたいのか
途中でわからなくなり、あっという間に過ぎゆく時間の中、結局何も手に入れることが出来ず、地元に帰ってきました。
地元に帰って来てからの自分は、あまり思い出したくもないし、本当は語りたくもありません。
ですがこのブログは今はまだまだだけど、二人の目指す幸せな未来。いつかはそうなればいいなと希望を見出すためのブログ。
と思って二人で作る事にしました。
話を戻しますと、当時四年制の専門学校に通っていたのですが、
ファッションデザイナーになりたい!と思って僕はその学校に入学しました。
なぜそういう思考に至ったかと言うと、中学生の頃漫画が大好きで、当時好きだった久米田康二先生の作品 週刊少年サンデー連載の「かってに改蔵」という漫画にどハマりしていました。
内容はもちろん、僕がその漫画にハマっていた理由が
「登場人物のファッション」にすごく惹かれたから です。
ファッションも絵柄も僕の好みで、みんながジャンプに夢中な頃、僕は「サンデー」に夢中でした。
別にファッションを題材にした漫画でもないし、大体の漫画の登場人物はそのキャラクターを確立させるために衣装チェンジをするのはあまりなかった気がします。
そんな中登場人物のファッションが毎回違う、なんなら髪型も違う、なんかオシャレだなあと感じていて
気がつけばファッションというものにとても興味を持つようになっていました。
そしてファッションの専門学校に行きたいと思う決め手になったのが、高校の頃に出会った漫画
Paradise Kiss というご近所物語などで有名な矢沢あい先生の作品
この作品を読んだ事により、僕の人生は大きく変わって行く事になりました。
この漫画は主人公の女子高生、紫がひょんな事から「paradise kiss」という学生のファッションデザイナーグループに出会い、その一人であるジョージとの恋愛を通じてやがて普通の女子高生だった紫がファッションモデルを目指すようになるという夢溢れるキラキラとした内容。
この物語はファッションが主軸としてあるのですが、登場人物のひとつひとつの感情を丁寧に描いた、本当に面白い作品でした。
そしてこの作品に感銘を受け、共感し、この漫画がきっかけで
田舎者の男子高生が大都会大阪へ旅立つ事となったわけです。
入学して、右も左もわからなかった当時。今思えば学校でも少し浮いていたように思います。
ゲイだから男友達も作りにくかったし、(趣味嗜好が合わない)田舎者だからファッションに興味はあっても服屋と言えばユニクロだった当時の自分は本当にダサかったと思います。ブランドとは何か。ファッションとは何なのか。
その概念すら理解できておらず、本当にゼロからのスタート。
そんな中色々模索し、髪を染め、ピアスを開け、自分がしたい格好、自分が好きなファッションって何?
そんな所からのスタート。
矢沢あい先生の漫画「NANA」が中島美嘉主演で映画化され流行っていた当時、ヴィヴィアンの財布やアクセサリーを持ち。スタッズの付いたベルトを締め、今思えばパンクなんか聞かないし、好きな音楽はビーイング系だったのに、なんであんな格好してたんだろ?って今となっては思います。
それくらいその当時は何もわからなかったし、知らなかった。
そんな自分だったのですが、二年生となったある時学校で輝ける瞬間が訪れたのです。
僕は自分で言うのもなんですが、中学生当時趣味でイラストを描いていた事もあり、クラスの中ではデザイン画の成績は結構良かったのです。
ファッションデザイナーといえばデザイン画。
僕もみんなも、デザイン画がうまいとすごい
というある風潮が生まれました。
学校では毎週課題が課され、テーマに沿ってデザインをして絵を描いて提出していたのですが、成績の良かったものは授業の時に前に貼り出され、先生が解説をするという風になっていました。
そんな一年生の時に、僕は衝撃を受けるのですが
その良い成績の課題で貼り出された絵に異常にうまいというか、ひとつ飛び抜けた画力の作品があり、他のみんなも同じ事を思っていたようで。
その絵を描いた子は僕が通っていたファッションデザイン学科の中でもひそかに有名な存在になっていました。
僕もそのうわさするその他大勢の中の一人で、彼女のようになりたい。あんな絵が描きたい。みんなに認められたい。と思うようになりました。
そして僕は貼り出された彼女の作品を研究し、見様見真似で必死に練習しました。
そして二年生になったある日の授業。ついに自分の作品が前に貼り出され、いくつかある内のですが、良い成績の作品ということで紹介されることになったのです。
本当に嬉しかった記憶があります。
目立たないし、おしゃれでもない、何にも取り柄のないそんな自分がみんなに認められた気がして本当に嬉しかった。
実際その評価を受けてからの他のみんなからの反応も変わって、僕は「デザイン画がうまい人」として認識されるようになりました。
ですが同時にそれがこれから起こる悲劇の始まりでもありました。
つづく
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