「手ぶらで生きる」(著者:ミニマリストしぶ)を読んで・・・。

見栄を捨てる。

この本を読んだきっかけは、ユーチューブで無印ハヤシさんの動画を見たことだった。

無印ハヤシさんがブラック企業に新卒で入り、4ケ月で辞めるきっかけとなったのがこの本だと紹介されていて読んでみたくなった。

というのも、会社を退職し地方へ移住し、ストレスフリーに生活することに憧れを抱くようになっていたから。

この本はサブタイトル「見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法」とある通り、必要最小限のものと収入で幸せに暮らしていく方法が書かれている。

僕は今まで「正社員で就職しなければ生きていけない」という考えが根底にあり、「アルバイトでも食べていける」という考えがなかった。

多分世間への体裁も気にしていて、「安定した会社に就職して定年まで勤め上げる」という古い考え方を捨てることができなかったんだと思う。

職業を聞かれた時に、「アルバイト」「無職」「フリーター」と答えたくない・・そんな見栄が邪魔をして自分のやりたい行動ができなかったんだろう。

いや、そもそもやりたいことなんてなかったのかもしれないが・・・。

この本の著者であるしぶさんは2浪した挙句、大学進学を諦めフリーターになっている。

僕なら2浪もしたんだからという理由で、中途半端な大学であってもとりあえず進学していただろう。

世間や親への体裁を気にせず、大学進学を諦めたという決断がすごいと思う。

大学進学を諦めフリーターをしていたしぶさんが、あることをきっかけに「ものを持たない暮らし」をしていくことになる。

月2万円の家賃で4畳半の部屋、生活費は月7万円。

テレビや冷蔵庫、電子レンジはなし。

これならアルバイトでも食べていけるし、退職するハードルが一気に下がる。やりたくない仕事をしてまで、無理に今の会社にしがみつく必要もない。

僕は就職することばかりを考えていて、収入に見合った就業スタイルを選択することを考えてこなかった。

収入が少ないなら無駄な固定費を削れば良いだけのこと。アルバイトだって、派遣だって何だって生きていけるんだ!自分に合った仕事内容を選べるんだ!

僕はまだしぶさんのように退職という決断まですることはできないけれど、この本を読んで正社員に固執する必要がないという考えに妙な安心感を抱いた。

狭い生活空間

ものを持たない暮らしということに関しては僕も似たような生活を送っていた。

僕が一人暮らしを始めたのは、社会人になって3年ぐらいしてから。

当時実家から必要最小限のものを運び、冷蔵庫・洗濯機・電子レンジなどの安い家電をとりあえず揃えていったのを覚えている。

最初は1Kで独立洗面台がある広めの築浅物件に住んでいたが、ものをあまり置いていなかったため無駄に広いと感じるようになり、1年くらいで1K6畳ぐらいの狭い物件に引っ越した。

洗面台と風呂場もいっしょになり、狭くはなったがとても快適だった。

小学生の頃、ドラえもんに憧れて押し入れで寝ていたことがあるので狭い生活空間の方が安心するのかもしれない。

ジムのすすめ

当時、ジムに通っていて風呂はすべてジムで済ませていた。この点もしぶさんの生活に共通している。

思えば、ジムに通うというのは本当におすすめ。できれば徒歩10分以内。これ以上遠くなると面倒で行かなくなる。

することがない休みの日はジムに行き、気軽に運動することができ健康的な身体になる。月払いなので、行かないともったいないという心理も加わるから尚更。

僕が通っていたジムはホテルが経営しているジムだったので、とても綺麗でくつろぐこともできた。

ジムの近くに住むということは物件選びの一つのポイントだと思う。

今は二人で暮らしているので僕のわがままだけを通すことはできないけれど、今一人暮らしをするなら間違いなくしぶさんの生活を真似るだろう。

1日1食の生活

仕事の日の食生活は、僕は朝豆乳か野菜ジュースを飲んで出勤している。

職場で昼は食べていない。

朝水筒にお茶を入れて持っていっているので、ペットボトルを買うこともないし、缶コーヒーを飲むこともない。

なので基本仕事の日はお金を1円も使わない。

昼ご飯を食べないと、「大丈夫?」みたいなことを聞かれ僕が普通じゃない感覚に陥るが、しぶさんも同様の生活をしていて安心した。

弁当やおにぎりを作ってきて食べる人はわかるが、毎日外で800円くらいするランチを混雑する店で急いでかき込むことの方が僕は理解できない(うちの会社の昼休憩は45分しかない)。

僕もこの1日1食生活を10年以上続けているが、健康上特に何の問題もない。

固定観念に凝り固まった僕にしては珍しく、1日3食という概念に捉われることなく続けることができて食費の節約になっている。

私服の制服化

服についても昔からあまりお金を使ってこなかった。

ユニクロやGUで購入したり、夏と冬のバーゲンでブランド物の服を購入したりといった具合で増えていったのが20代の頃。

今は服に対する執着がほとんどなく、服の量もタンスの一段に全て収まるまでに減った。

元々無印のベットの下に衣装ケース(4個)をおいて服を入れていたが、大阪に引っ越してきたのを機に服を減らし、衣装ケース4個を手放した。

おかげでベットの下がスッキリして、掃除もしやすくなった。

服はリョウが服を入れているタンスの一段をもらい収納している。仕事で着ているシャツは無印のスチールハンガーにかけてクローゼットに。

この本では「私服の制服化」ということが書かれている。毎日着る服を仕事へ着ていくスーツのように統一すること。

僕はスーツをスーツカンパニーで買うことに決めているが、買うブランドやメーカーが決まっているとあちこち目移りする必要もないので買い物が楽になる。

これを私服にも適用しようというもので、私服をパターン化しておくと服選びが楽になるので僕も実践してみようと思った。

それ以前にパンツは今ユニクロのGパン1着しかないので、いずれにしても買わないと・・・。

無印良品

ミニマリストには無印良品を購入している人が多い。

僕も誰かに影響されたわけではないが自然と無印良品を選ぶようになっていった。

惹かれたのはシンプルでスッキリとしたデザインと価格。

そのおかげで部屋全体が落ち着いた雰囲気になり、過ごしやすい空間になっている。

部屋のすべてを無印良品にしようとまでは思っていないが、何か購入する時はまず無印良品を見るようにしている。

これも買い物で迷う時間を節約できるので、早々に自分の気に入った店を見つけることができてよかったと思っている。

反省点

①見栄を張っていること。

②漠然と将来のために貯金していること。

③漠然と保険に入っていること。

④本を読んでいないこと。

⑤自己投資や経験にお金を使っていないこと。

貯金

貯金は本当に将来のためというだけでしているので、持っと投資に使うべきだと反省しなければいけない。

それこそ、本も読まず、勉強もせず、旅行も行かず、ゲームもせずになっているので、もっと積極的にお金を使っていきたい。

特に本を読むこと。

恥ずかしながら1年に1冊読むか読まないかのレベルなので、まずは好きなジャンルから本を読む習慣をつけるようにしていきたい。

保険

保険の見直しは前から考えていたこと。

今僕はかんぽ生命の終身保険と満期に掛金が戻ってくる短期の養老保険に入っている。

解約を考えているのは終身保険の方。営業の人に乗せられて入ってしまったと反省。

死亡した場合の保険金の受取を両親にしても意味ないし、医療にしても入院することはほとんどないし、健康保険で賄えると思っている。

高額療養費という制度があり、1ケ月の医療費の自己負担限度額が個人で決まっていて、上限を超える分は戻ってくる(保険適用分のみ)。

また、限度額適用認定証を事前に申請しておけば、限度額までの支払い分を病院の窓口に支払うだけで済む。

見栄

冒頭でも書いた見栄を捨てること、これは僕にとっては一番むずかしい。

地方に住む、通勤ラッシュからの解放、ストレスフリーな生活・・・実現できれば幸せな生活に大きく近づける気がする。

そのためにまずは、②〜⑤のことを実現していきたい。

最後に

この本はこれからの生き方を考える良いきっかけになった本です。

高校を卒業して、大学を卒業して、会社に就職して、定年退職して、年金生活をして人生を終える・・・。狭いからに閉じこもっているとこんな考え方しかできなくなるんだなあと気付かされました。

就職に失敗した時、会社が嫌になった時、そんなに思い詰めないで、こんな生き方もできるんだとホッとさせてくれます。

人生の岐路に立った時ぜひ読んでみてください。

kou




ABOUT US
ryokou
僕たちは男性二人暮しの同性カップルです。 kouは京都府出身の37歳。人付き合いが苦手で内向的な性格。 平成16年3月京都産業大学を卒業。平成17年1月に就職(勤務地は京都で全国転勤ありの会社)。平成26年7月に高知へ転勤、平成29年10月に岡山へ転勤、令和元年10月に大阪へ転勤となり現在に至る。 平成30年5月に難病指定されているベーチェット病を発症。特定疾患受給者証の交付も受け、現在も治療中。 ryoは高知県出身の32歳。2017年にkouと出会い人生が変わる。ミニマリストな思考のkouに影響を受け、シンプルライフを志す。 二人に共通すること 半年ぐらい前からミニマリスト、シンプリストの動画を見るようになる。退職しストレスフリーな生活に憧れを抱くようになり、あまり多くの物を持たずシンプルな生き方を模索しています。